オススメの介護施設を紹介!介護施設訪問

第1回 ~岡山県笠岡市~ 社会福祉法人 新生寿会
「きのこ老人保健施設」

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ここには、制服を着た人もいなければ、ナースステーションやスタッフルームも、時間刻みの日課表もありません。あるのは、ゆったりと流れる時間の中で、ふと気が付けば聞えてくるトントンと野菜を刻むまかないの音だったり、ご飯の炊き上がる匂いだったり…。そんな家庭ならどこにでもある日常空間の中で、介護する人が家族のように地続きの位置に立って「ひと対ひと」のケアを実践している「きのこ老人保健施設」。

開設から13年、先進的な認知症介護やユニット・ケアのパイオニアとしても知られる、岡山県笠岡市の老人保健施設を訪ねました。

こども用スリッパが並ぶ老健

こども用スリッパ

JR山陽本線笠岡駅から車で約10分。小高い丘の上に建つ「きのこ老人保健施設」。エントランスに入ると、下足箱に並ぶ大小さまざまの可愛い布製スリッパが並んでいます。中でも「大き目のスリッパ」の表示と合わせて、思わず目をパチクリさせたのが「こども用スリッパ」。はて、ここは老健なのに? という謎は、後になって解明するのですが…。

社会福祉法人 新生寿会「きのこ老人保健施設」は、1999年、同じ敷地に建つ医療法人社団 きのこ会「きのこエスポアール病院」の関連施設としてオープンしました。
2法人を傘下におく「きのこグループ」は、1980年、佐々木健理事長が「認知症老人の行動障害をコントロールすることだけが認知症の治療、介護ではない」という信念のもと、井原市西方町で「きのこ診療所」を開いたのが始まりです。

1984年には全国で初めての認知症専門病院となる「きのこエスポアール病院」を開設。
続いて「きのこ老人保健施設」や特別養護老人ホーム「きのこ荘」をはじめ、時代に先駆けてグループホームや小規模多機能施設を次々と展開し、現在、きのこグループが展開する病院と高齢者施設は、岡山県と東京都で14施設、職員数は約700人にものぼります。

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