後日カイの知り合いであるケアマネジャーが訪問にやってきた。
感じのいい40代くらいの女性だ。よし子はカイのアドバイスを受けて自分でも色々と考えていた事を伝えた。
お姑さんはかつて社交的で友達も多かったが最近は家に引きこもっている。
確かに記憶力は衰えてきており、ついさっきあった事などすっかり忘れてしまうが昔の話はしっかりできる。
その場では会話もちゃんとしているので人と交流できるところに連れていってあげたい。
話をよく聞いたケアマネジャーはこんな表を差し出した。
介護サービスの種類
よし子は面食らった。一体何がなんだか…
よし子は姑に聞いてみた。
こうして希望に添ったケアプランが立てられ、利用するデイサービスも決定。とんとん拍子に話が進んでいった。
良かった…!よし子は久しぶりに明るい気分になった。
今まで変わっていく姑の姿にどうしたらいいのか不安でいっぱいだった。
でもこれからはいろんな事が良い方に向かっていくような気がした。
よし子は早速カイのもとへお礼を伝えに走った。
よし子にはきょとんとした。
カイの言葉の本当の意味をこれからかみしめることになるとはこの時はまだ知る由もないのであった。
カイばあちゃんの介護知恵袋
~認知症編~
カイばあちゃん
数々の介護を経験していることから、介護のスペシャリストと呼ばれている。元気で物知りなおばあちゃん。
主婦 よし子
介護経験なし。最近、一緒に暮しているおばあちゃんの様子がおかしいことで悩んでいる。
姑
よし子の姑。ちょっぴり毒舌。社交的な性格だったが最近は引きこもりがちに・・・。
ケアマネ
よし子の姑のケアプランを立ててくれたケアマネージャーの女性。