本人は80代後半の女性、軽度の認知症です。
転んでけがをしたために自宅での一人暮らしが難しくなり、サ高住に入居することになりました。
サ高住のスタッフから往診医を頼むことを勧められ、契約をしました。
後日、往診日の相談をすると、同じサ高住に入居している方の往診があり、その後に来る。
その時間以外は無理です。
と言われました。
契約の際には、往診日は後日相談とのことでしたが、往診日は医師都合でこちらの都合は聞き入れられないとのこと。
往診医というのは患者(家族)の希望を考慮してもらうことはできないものなのでしょうか。
少々の不信感が起こり、『そもそも往診医は必要か』という疑問もわいてきました。
認知症は患っていますが、それ以外の疾病はありません。
杖での歩行は可能ですし、通院等に家族の同行は可能です。
定期的にお話を聞いてもらう程度であれば別にかかりつけ医を探す方がいいのか。と思うこともあります。
家族の介護に携わるのが初めてでどうしたらいいのか、悩んでいます。
ご意見、ご助言いただけますでしょうか。
宜しくお願いします。
サマンサさん
<ケアマネージャー>
回答日時:2013/09/18 12:35
日本の医療制度では、患者は医療機関を自由に選べます。
これは、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に入居されている方でも同様です。
「サ高住のスタッフから、往診医を頼むことを勧められ、契約しました。」とのことですが、受診したいときに受診できない、こちらの都合を聞き入れてもらえない、ということであれば、別の往診医やかかりつけ医を探されてはいかがでしょうか?
本来、サ高住事業者が入居者に、特定のサービス事業者のみからサービスを受けるように強制したり、特定の往診医を指定することはできません。
仮に特定の往診医を指定されたり、契約を交わしても、自由な医療受診を妨げられることはありません。往診医以外の医療機関通院も可能です。
話は変わりますが、サ高住運営事業者は慈善事業ではなく、利益を追求する事業体です。
不動産会社など医療や介護とは異なる、様々な業種の企業が運営に参加しています。
良心的な事業者が数多く存在すると期待したいですが、利益ばかりを追求する倫理観に欠如した事業者も少なくないようです。
例えば、同一法人内の介護施設や医療施設だけを利用させる、囲い込みビジネスに走るサ高住事業者があったり、サ高住で生活する高齢者を在宅専門クリニックに紹介する代わりに、クリニックが請求する診療報酬の2割程を毎月コンサルタント料として請求するようなサ高住事業者もあるようです。
併設の医療機関があったり、往診医と契約してしまっても、他の医療機関を受診する権利はあります。元々のかかりつけ医に通院することも可能です。
他の医療機関を受診したい旨をサ高住事業者に、まずはご相談されたらいかがでしょうか?
また、新たにサ高住を探されている方は、入所を決める前に、在宅主治医は自分で選べるのかを確認されることも良案かと思います。
サマンサさん
ケアマネージャー
都内老人介護保健施設で働くケアマネージャー、
趣味はスポーツと酒を呑むこと。
サマンサさん
回答ありがとうございます。
不信感が募り、信頼して家族を任せられなくなったら
契約を解除することも念頭におき、少し様子を見てみます。
選択肢が一つではないことがわかり、安心しました。
コメント日時:2013/09/26 10:20
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