そしていよいよ介護認定の日を迎えることになった。
よし子は少しの嘘も交えて姑に今日の調査を伝えた。
そんなよし子の思いが通じたのか、調査員が来ても姑はさほど緊張することなく
質問に答えたり雑談したりと普段通りの様子を見せた。
もちろんよし子もしっかりサポートをする。
忘れないように書き留めたメモを見ながら調査員に普段の様子や気付いたことを
伝えていった。
そして調査項目というのはというのはあらかじめ決まっておりその項目にチェックを
入れていく事をカイから聞いていたので事前に調査項目を調べておいたので落ち着いて対応ができた。
和やかな雰囲気の中調査員は帰っていった。
よし子はカイの無愛想な言葉にどこか優しさを感じていた。
不安はいっぱいだが目の前の事ひとつずつにしっかり取り組んでいこうと思った。
カイばあちゃんの介護知恵袋
~認知症編~
カイばあちゃん
数々の介護を経験していることから、介護のスペシャリストと呼ばれている。元気で物知りなおばあちゃん。
主婦 よし子
介護経験なし。最近、一緒に暮しているおばあちゃんの様子がおかしいことで悩んでいる。
姑
よし子の姑。ちょっぴり毒舌。社交的な性格だったが最近は引きこもりがちに・・・。
調査員
よし子の姑の様子を見てくれた認定調査員の女性。