いざという時の基礎知識 漫画でわかる介護

カイばあちゃんの介護知恵袋 漫画でわかる介護シリーズ 認知症編

(2)病院での診断と、介護の申請の流れについて

カイの家に訪ねて行ったよし子さん。
でも何者かも分からない、しかも恐そうなカイを目の前にただただ緊張するばかりであった。

カイばあちゃん

で?一体なにを聞きたいんだい。

よし子

うちのおばあちゃん…姑の様子がおかしいんです。とても社交的な人だったのに 急に引きこもりがち になって、趣味だった大正琴にも全く興味を示さなくなって…。あとは 物忘れがひどくなっている ような気がします。

カイばあちゃん

ふむ、まずは病院に行って診てもらう方がいいな・・・。

よし子

えっ!病院ですか。やっぱりそんなに悪いんでしょうか。

カイばあちゃん

アタシは医者じゃないよ。そんな事わかるかい!

よし子

そ、そうですよね…すみません。

カイばあちゃん

医者に行って病気と診断されたら介護が始まってしまうって恐いかも知れないが逆に大したことない場合だってあるじゃないか。どちらにしろ不安なことをそのままにしておくよりずっといいだろう。

よし子

そうか…。

カイばあちゃん

それにもし介護を受けることになったら医師の診断も必要だしね。 でないと「介護保険 辞書アイコン」受けられないよ。

よし子

そうなんですか。まずは診断されてから考えないといけないんですね。

カイばあちゃん

これがだいたいの流れだから。

そう言ってカイが差し出した紙には介護申請の流れが書いてあった。

サービス利用の流れ

1.要介護認定・要支援認定の申請
2.訪問調査
3.かかりつけ医の意見書
4.認定審査会の判定
5.認定結果の通知
6.要介護1~5 居宅介護サービス計画書の作成→介護サービス利用の開始
  要支援1~2 介護予防サービス計画書の作成→介護予防サービス利用の開始

カイばあちゃん

診断を受けたら家族で話し合って 介護サービス を利用するか決める。受けたいとなったら市区町村の窓口で「要介護申請 辞書アイコン」を行うんだ。

よし子

役所に行けばいいんですね。

カイばあちゃん

他にも直接、居宅介護支援事業者に相談すると要介護認定の「代行申請 辞書アイコン」を行ってくれる場合もあるよ。あとは地域包括センターに相談すると色々相談にのってくれるからね。

よし子

確かに…初めてなので申請だけじゃなく色々相談したいです。

カイばあちゃん

だったら市区町村の介護認定窓口でその旨を伝えると地域包括センターにつないでくれるよ。

よし子

そうなんですか、良かった。

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國廣幸亜

漫画家:國廣幸亜

1998年講談社 BE・LOVE誌上にて「ささら」でデビュー。
現在ホームヘルパー、介護福祉士などに従事しながら創作活動を続ける。
漫画『介護のオシゴト』で介護の世界をユーモアに描く。
著書『介護のオシゴト』『ユキ先生お元気ですか!?』など
公式ホームページ http://www.geocities.jp/mitsutamahouse/

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