いざという時の基礎知識 漫画でわかる介護

カイばあちゃんの介護知恵袋 漫画でわかる介護シリーズ 認知症編

(3)介護認定員がやってきた!

そしていよいよ介護認定の日を迎えることになった。

よし子
お義母さん、今日のお客様はこの間いった病院の方なの。
お義母さんの普段の生活も知りたいんだって。だからあんまりよそ行きにならないで普段通りの事をお話して欲しいそうよ
姑
ふーん、そうかい。最近の医者は往診なんてしないと思ったけど熱心な先生もいるもんだね。
それとも暇なのかね。大丈夫なのそんな病院
よし子
(良かった。ちょっと毒舌な普段通りのお義母さんだ…)

よし子は少しの嘘も交えて姑に今日の調査を伝えた。
そんなよし子の思いが通じたのか、調査員が来ても姑はさほど緊張することなく
質問に答えたり雑談したりと普段通りの様子を見せた。

調査員
最近耳が遠くなったと感じたりしますか?
姑
まあ年なりにね。でもあなたの声もちゃんと聞こえますよ

もちろんよし子もしっかりサポートをする。
忘れないように書き留めたメモを見ながら調査員に普段の様子気付いたこと
伝えていった。
そして調査項目というのはというのはあらかじめ決まっておりその項目にチェックを
入れていく事をカイから聞いていたので事前に調査項目を調べておいたので落ち着いて対応ができた。
和やかな雰囲気の中調査員は帰っていった。

よし子
カイさん!なんとか無事に認定調査が終わりました!
カイばあちゃん
そうかい。あとは医者の意見書と調査票をコンピュータにかけて出た結果を合わせて介護度が出るのを待つことになるね
よし子
本当にカイさんのおかげで…
カイばあちゃん
こらっ!まだなんにも終わってないんだよ!介護度が出たら次は利用するサービスを決めなきゃいけないからね。お姑さんに合ったサービスは何か、家族は何を希望するのか。考えなきゃいけない事は山ほどあるんだよ
よし子
そ、そうですよね!ついホッとしてしまいました

よし子はカイの無愛想な言葉にどこか優しさを感じていた。

よし子
(みんなが相談に来るのが分かるような気がする…。)

不安はいっぱいだが目の前の事ひとつずつにしっかり取り組んでいこうと思った。

國廣幸亜

漫画家:國廣幸亜

1998年講談社 BE・LOVE誌上にて「ささら」でデビュー。
現在ホームヘルパー、介護福祉士などに従事しながら創作活動を続ける。
漫画『介護のオシゴト』で介護の世界をユーモアに描く。
著書『介護のオシゴト』『ユキ先生お元気ですか!?』など
公式ホームページ http://www.geocities.jp/mitsutamahouse/

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