いざという時の基礎知識 漫画でわかる介護

カイばあちゃんの介護知恵袋 漫画でわかる介護シリーズ 認知症編

(2)認定調査の心がまえ!

認定調査を受けるにも心得があるというカイばあちゃん。
よし子は緊張気味に姿勢を正して話に耳を傾けた。

カイばあちゃん
認定調査で大切なのは普段どおりのお姑さんを見てもらうってことだよ
よし子
普段どおり…でも認定調査なんて初めてだし、調査員っていう方にも初めてお会いするからどうしても緊張してしまいます
カイばあちゃん
そこで間違いが起こるんだよ。お姑さんも知らない人が来てつい普段よりしっかりした自分を見せようとする。すると調査員は“しっかりした人”と判断し調査票に書き込む。
よし子
まあしっかりした人と思われることも悪い事じゃないですし…
カイばあちゃん
おばか!
よし子
えっ!?
カイばあちゃん
これは介護度を決める調査なんだよ。介護度が高ければ受けられるサービスは多くなる。でも低くなれば受けられるサービスは少なくなる。わかるね?
よし子
は、はい
カイばあちゃん
調査員が来る日だけしっかりした人になったら普段の生活で介護が大変な時も受けられるサービスは介護度に応じたサービス。つまりしっかりした人用のサービスしか受けられなくなっちまうってことなのさ。
よし子
なるほど!介護度はお義母さんに合ったものにしてもらわないといけないんだ
カイばあちゃん
そうさ。だからアンタの出番なんだ
よし子
えっ!私の?
カイばあちゃん
調査日には本人をよく知った人が立ち会ってあげることが大切なんだ。本人の普段の様子気付いたことをしっかりと調査員に伝える。そうすることで介護度に実際の状態が反映されることになるからね
よし子
私にできるでしょうか…
カイばあちゃん
アンタがやらなくて誰がやるんだい?いつもお姑さんの近くにいて小さな変化に気付いてあげたのは家にほとんどいない実の息子じゃなくて嫁のアンタだろ?
よし子
はい…!
カイばあちゃん
あとはお姑さんが緊張しないように普段どおりの環境を整えてやればいいよ。できるさ、アンタなら

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國廣幸亜

漫画家:國廣幸亜

1998年講談社 BE・LOVE誌上にて「ささら」でデビュー。
現在ホームヘルパー、介護福祉士などに従事しながら創作活動を続ける。
漫画『介護のオシゴト』で介護の世界をユーモアに描く。
著書『介護のオシゴト』『ユキ先生お元気ですか!?』など
公式ホームページ http://www.geocities.jp/mitsutamahouse/

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